”ホットレッグス”をハコにして活動しているバンド”セキリア”のヴォーカル。外区に打ち捨てられたトレーラーハウスに住み、気が向くとバイクで街中を疾走する。また、副業としてナイトセイバーズに参加、適応年齢を越えたシリアに代わる主戦力となっている。普段から口数も少なく愛想がない。一見人との関わりを避けているように見えるが、ナイジェルに密かに思いを寄せるなど、実際にはそれ程かたくなではない事がやがて明らかに。ＡＤポリスを嫌っているが、その理由も他人から見れば大した事ではない。
 
プリスのハードスーツは格闘戦用に作られている。マッドブーマに対する直接攻撃でダメージを与えるボムを、ナックル部を始め各所に装備。
この物語の実質的なヒロイン。自社ビルを持つブティック”シルキードール”の代表にして、亡きスティングレイ博士の実娘。彼女が幼少の時、父親は彼女に愛情を注ぐ時間と懐を持ち合わせていなかった。加えて、母の死と、父にブーマ製造のために実験体にされたことが彼女の精神を屈折させた。この屈折からブーマを憎む彼女は、ブーマを開発して得た父親の遺産をブーマの破壊に使用する事を思い立つ。かくして、非合法なマッドブーマの始末屋、ナイトセイバーズを組織。時にはリーダーとして前線に出る事も。
 
シリアのハードスーツはナイトセイバーズ（騎士の剣）の名に相応しくソードを装備。背中には翼のようなスラスターがあり、蝶のように舞い、蜂のように刺す。
ナイトセイバーズに接近し、参加?活動するに到るまでを体験する、視聴者にとっての物語序盤の案内役。九州は熊本に生まれ育ち、就職のために上京したばかりの新人ＯＬ。ゲノム系企業であるヒューガイド社の営業第二課に勤務している。負けん気の強い性格で、幸運に恵まれなかった反動からか、自ら人生を切り開く、というスタンスで生きている。４人の中ではいちばん平凡に見えるが、高校時代は”大運動会”な日々をすごしていたらしい。一見しっかり者だが意外とドジでナイーブ。本名は漢字で”山崎琳那”と書く。
 
リンナのハードスーツは、当然ながら４人の中で一番最後に開発された。ナイジェルが趣味で取り付け（？）、ネネが羨ましがったブレードカッターは、あらゆる物を一瞬にして切り裂くリボン。
ナイトセイバーズの情報面を、天才的な能力で処理する。普段はブーマ事件処理の為に設立された特殊警察、ＡＤポリスの情報センターでオペレーターを務めている。若干１８歳でありながら、大人を手玉に取るような存在。その反面、年齢相応の心の弱さも持ち合わせているため、落ち込むこともたまにある。が、生来の明朗活発な性格が幸いして立ち直りも早い。シリアにその才能を見出され、セイバーズの一員となるが、当初は運動能力面で苦労したらしい。チームのムードメーカー的な役割でも多大に貢献。
 
ネネのハードスーツは後方支援に適し、飛び道具のニードルガンを装備。情報処理面に重きを置く設計で、各種アンテナが特徴的。運動性が低いのは偏食過多で運動不足のネネに問題あり（？）
シリアにインプラントされたナノメカニズム＝素体から生み出された最初の人造人間。人間に近付き過ぎた事から量産化されなかった。プロトタイプである彼は、シリアの弟?マッキーとして人知れず人間社会で暮らし始める。心を持ち、人間との相違は肉体的な成長がない事。
３６歳。ナイトセイバーズのメカニック制作、及びメンテナンスを担当。
普段は外区のバイク工房で働いている。震災前は”ウィズラボ”のブーマ部門で研究員をしていた。寡黙で、他人に干渉しない事を心情とする。
２４歳。ＡＤポリスフロンター。
元々はノーマルポリスにいたが、志願してＡＤポリスへ。職務を奪うナイトセイバーズに敵意を燃やす。仕事においては考えるより先に行動するタイプだが、恋愛に関しては奥手。
２５歳。ＡＤポリスフロンター。
相棒のレオンとは対照的に、冷静沈着な皮肉屋。だが、なぜか気が合い、最高のコンビネーションを見せる。知識も豊富で、コンピュータにも精通。実家は農場を営んでいる。
３８歳。ゲノム副社長。
会長に忠実な腹心を装ってはいるが、その胸中には「ブーマを覚醒させ、新しい世界を造る」という、大いなる野望を秘めている。子供の頃の手術により、体内に人工臓器が埋め込まれている。
８９歳。ゲノム会長。
肉体を生命維持装置に繋ぎ生き長らえる、メガロシティの実質的支配者。ブーマにより東京を復興させ、人とブーマが共に暮らす理想郷の設立を目指すが、志半ばメイスンの裏切りにより暗殺される。
スティングレイ博士が娘?シリアにインプラントしたナノメカニズムが成長を遂げた姿。容姿はシリアに酷似。素体と呼ばれ、自ら目覚めの時を待ちながら眠りについていたが、抹殺を試みたシリアの攻撃によって蘇生。メイスンにガラテアと名付けられ、急速な成長を遂げる。
 
シリアがプリスやネネとナイトセイバーズをやる前に共にやっていた仲間が着用していたハードスーツ。シリアが主戦力として前線で戦っていたため、どちらかというとサポート的立場。ネネ?リンナのハードスーツの元のようなもののため、カラーリングが似ている。
 
 
 
ナイトセイバーズのトレーラー型移動基地。
  
  
ナイジェルが開発した、プリス用ハードスーツ速度支援バイク。速度に合わせ、形態が変化する。後に新ハードスーツの登場に伴い機体を強化、パワードスーツ形態への変形も可能となる。
  
 
ＡＤポリスの戦闘用機動強化服。正式名称：Ｋ－１１対ブーマ用パワードスーツ。
  
 
ＡＤポリスのパトカー。ハンドルは無く、スティックで運転される。\r
 
 
ＡＤポリスの攻撃用ヘリ。
各チームは”ブラボータンゴ””サルサソース”等のコードネームで呼ばれてる。
  
 
ＡＤポリスの作戦指揮車。現場において状況把握、隊の展開など、ありとあらゆる情報を処理するために電子機器が搭載されている。
 
 
 
 
ＡＤポリスの大型ヘリ。輸送ヘリとしてのおもむきが強く、後部には１チームを丸々収容できる。
   
   
   
   
   
   
   
   
Voodoo Organic Metal Exten-tion Resourceの略。スティングレイ博士の開発した、生態的機能を持つアンドロイド。博士の娘シリアの脳内にインプラントされたアンチシード＝素体を元にして量産された亜人。その製造?販売はゲノムが独占しており、目的に合わせ量、種類共に数多くのブーマが開発され、人に代わって労働を担っている。しかし、マッドブーマ事件も多発しており、社会問題となりつつある。
監督：林 宏樹
キャラクターデザイン：山田 正樹
総作画監督：山田 正樹 高岡 淳一
プロダクションデザイン：荒牧 伸志
脚本：小中 千昭 村井 さだゆき
ビジュアルディレクター：外山 九市
美術監督：池田 繁美
音楽：是永 巧一
音響監督：本田 保則
ハードスーツ原案：園田 健一
アニメーション制作：AIC
製作：日本ビクター
リンナ?ヤマザキは遂に念願の東京にやって来た。今日は初出社の日。先輩OL達は気さくな人達だし、新生活はまさにバラ色…だと思っていたら、とんでもない間違いだった。凶暴化したブーマ（亜人）が突然、リンナを襲う…。その時、夜の闇を引き裂き「彼女」が現れた!!
いきなり初出社の日から、すごい日になってしまったリンナだったが、命の恩人の正体を探る為、早速行動を開始した。メンバーの１人と思わしきプリスを突き止め、後を付けるも怪しき地下ブースに迷い込んだリンナ。この先にいったい何が…。
リンナはナイトセイバーズのシミュレーションを体験するも、そのバトルは尋常では無かった。メンバーの１人であるネネにその思いを打ち明けるリンナ。そんな時、街にブーマが出現。通りかかったプリスが応戦するが、丸腰だった為に苦戦を強いられる。そんな時、ついにリンナが出動する!!
初めての戦闘で張り切りすぎたリンナは、エネルギーを使い果たしてしまい動けなくなってしまった。ブーマが序々にリンナに迫る。完全にエネルギーが尽きてしまうとハードスーツに強制リセットが掛かってしまい、リンナは無防備になってしまう。絶体絶命のその時、颯爽と現れた影は……。
工場で暴れまくっているブーマに立ち向かうべく、その前に立ちはだかるナイトセイバーズ。敵のブーマは周りに置いてある工作機械や電気までも取り込み肥大化していく。苦戦するプリス達…その頃、単独で行動していたネネは配電室に向かい、電源をカットする事でブーマを倒そうと試みるが……。
ＡＤポリスの罠に嵌まってしまい、窮地に陥るプリス、ネネ、リンナ。既にブーマとの一戦を終えたばかりの彼女達には残りのエネルギーもあと僅かしかなかった。プリスが単独決戦を挑むも逆に囲まれてしまい、絶体絶命のピンチにたたされる。その時、白銀のスーツに身を纏った人影が現れた!!
ある海底で実験中だった、遠隔操作用ブーマ“モート”は街をさまよっていた。それはある技師の男が、長く合っていなかった妻に出会う為に遣わしたものだった…。しかし、たどり着いた先で妻の浮気現場を目撃してしまった“モート”は暴走。それに合わせナイトセイバーズも行動を開始するが……。
最近になって多発するブーマの失踪事件。発見されたブーマはみな何かに押し潰されているようになっている事から謎は一層深まるばかり…。そんな中、マッドブーマが現れたとの報告が入った。ナイトセイバーズが現場に出動するが、そこに現れたのはブーマ失踪事件に関わる「奴」だった……。
ある日、プリスはＴＶでのインタビューを受けていた。照れながらも質問に答えるプリスに、ＡＤポリスのレオンは彼女に熱を上げていた。しかし、プリスのそっけない質問にレオンは敢え無く轟沈。その一方でマッキーは、シリアの元を離れる事を決意していた。そしてまた、一体の暴走ブーマが現れた。その正体とは……。
ＡＤポリスが現場に到着し、敵の巨大生物から撤退するナイトセイバーズ。ネネは戦闘中に起きたミスの事を悔やんでいた。その一方でプリスはネネをメンバーから外す事をシリアに進言していた。その頃、ＡＤポリスでは怪物捜査を突然打ち切られていた。それに憤りを感じたレオンとデイリーは自分達だけで捜査を開始した……。
親戚一同から呼ばれ、リンナは熊本の実家へ帰省することになった。あまり気の進まないリンナだったが、法事の用もあり断りにくい。結局、数日の間ナイトセイバーズから離れることになる。しかし、帰郷したリンナには思わぬ陰謀が待っていた。リンナの両親はひそかに、彼女のお見合いを仕組んでいたのだ。むくれながらも見合いの席につくリンナ。だが、現れたのはなかなかの好青年。早くもリンナの心は動く。その一方、未来のエネルギー問題に対する期待の策”シュウハムプロジェクト”が進行しつつあった。だが、この計画にもゲノムコーポレーションの野望の手が伸びる。その野望とは……。
重火器を装備し現れたブーマに対し、出動するナイトセイバーズ。いまだ郷里にいるリンナにも連絡は届き、彼女はメトロ?エキスプレスを使えばどうにか間に合うかも知れない状況だった。だがこちらにはリンナの見合い相手がいる。東京へ戻って加勢すべきか、実家に残るか、リンナは悩んだ。一方、現場ではブーマを相手にしていたのはプリス。大火力を武器とするブーマに単身で立ち向かうも、苦戦を強いられていた。ハードスーツのバッテリーも底をつき、ピンチが訪れる。もはやこれまでか、と思われたとき、さっそうと現われた助けの手。この正体はいったい誰なのか！ その一方で、ネネはマッキーに特別な感情を抱きつつあった。だが、彼の思わぬ秘密に迫ってしまい、ネネは……。
シリアは中華街で、全ての事件の発端となる施設?ウイズラボの所在についての情報を得る。彼女のめざすそのラボは、震災の影響でどこか地下深くへ押し流されているのだ。一方、マッキーに不信感を抱いたネネは独自に調査を開始。その過程で彼女は、７年前の大地震に関する秘密をつかむ。その秘密とは……。
廃墟と化した地下の一角で、プリスとリンナはついにウイズラボを発見する。プリスを地上へ戻すシリアだったが、彼女は仲間たちにだまって単身ラボへと向かう。シリアは、その秘められた過去に起きた事件の復讐を果たすつもりなのだ。だがそんな彼女を、ゲノムのエージェントがひそかに監視しつづけていた。
ウイズラボ内でピンチに追い込まれたナイトセイバーズ。ハードスーツを捨てることで脱出には成功するが、その途中でプリスがレオンに見つかってしまう。さらに事態は悪化し、ナイトセイバーズは解散の危機に直面する。大地震の真相だけでなく、ハードスーツの秘められた謎が明らかにされた、そのとき……。
ナイトセイバーズに、シリアからのＳＯＳ信号が届く。シルキードールへと向かった彼女たちは、そこでメイスンに連れられたブーマの素体?ガラテアを、そしてガラテアと共鳴するシリアを見るのだった。
ゾンビブーマが爆発的な増殖を始め、その群れはＡＤポリスのビルを上へ上へと上がって行く。内部に取り残された数人の職員たちは、管制室でモニターしているネネのおかげで、どうにか生き延びていた。だがゾンビブーマはいくら倒しても次々に出現し、その魔手はネネの身にも迫る……。
ゾンビブーマのＡＤポリスビル侵入に気づいたプリスたちは、レオンらと共に突入する。追い詰められていた根ねは無事合流できたが、救出にきたプリスもモトスレイブを失い丸腰となってしまう。ＡＤポリスらの弾薬も残り少なくなり、プリスたちは脱出口までゾンビブーマたちに塞がれてしまうのだった。この危機をどう脱するのか？
廃墟と化した東京……。そこに取り残されたレオンやプリスたちは、ブーマだけが不気味に動き回るゴーストタウンの状況を放送するが、無駄に終わる。しかし、レジスタンス活動を始めるレオンのもとへ、かつての仲間たちが続々と戻ってきた。
ネネやレオン、元ＡＤポリスたちが苦戦している中、突如現れた巨大ブーマを倒したのは新ハードスーツをまとったリンナだった。そのパワーに驚くネネ。一方、ナイジェルとシリアの関係を知ったプリスはショックを受けて夜の東京へと飛び出してしまう。
巨大なワームブーマとの戦いは続く。新型のハードスーツをもってしても決定打を与えることはできず、苦戦を強いられるナイトセイバーズ。それでもリンナたちは、プリスが来てくれることを信じてもちこたえる。出遅れたプリスも、愛機?新生モトスレイヴを駆り現場へ急行するが、はたして間に合うのか？
シルキードールに次々と侵入してくる多数のブーマ。地下のブースに避難したプリスたちは、ハードスーツに着替えて強行突破。だが目的地に着いた彼女らが見たものは、ブーマによって変わり果てた東京の、無惨な姿だった。ブーマ化が及んでいない海浜公園に着いたプリスたちは、そこで生き残った人々と出会う。
マッキーの体に起きた、突然の異変。それを知って悲しむネネだが、マッキーを助けるべく仲間たちとともにゲノムタワーへ向かう。ゲノムタワーは霧状のナノメカシールドに覆われ、ナイトセイバーズの侵入を拒む。だがマッキーの捨身の援護により、タワーの内部に突入できたのだった。
ナイトセイバーズを迎えたのは、シリアそっくりに成長したガラテアだった。ガラテアはゲノムタワーごと変容し、女神像となって宇宙へと飛び立ってしまう。マッキーに付き添うシリアを残し、プリスたちはガラテアを追って宇宙へ！
自ら神にならんと動き出したガラテア。それを阻止せんと追ってきたプリスたちであったが、アンブレラはすでにガラテアのものとなっていた。それでも諦めないプリスたちの前に現れたのは、ハードスーツをかたどったブーマだった。
たった一人残ったプリスの前に現れたガラテア。その力の前に成す術がないプリスを救ったのは、自我に目覚めたモトスレイヴであった。進化を早めるガラテア……フェノメノンを採り込み、ハイパー化するモトスレイヴ……今、全てに終止符が打たれる。
[ Last edited by mybv on 2005-4-1 at 09:04 PM ] |
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